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■2019年 政務活動報告
7月23日、埼玉県にて、AI及びIoTを活用した「救急医療」「地域経済振興」「介護環境改善」をテーマに調査しました。
1.AIを活用した救急相談の整備について
①救急電話相談
H.19 子ども(#8000)→︎H.26 おとな(#7000)→︎H.29 24時間365日対応(#7119)導入
②救急搬送の現状と問題
年々、利用患者数が増加し、搬送先のたらい回しが増加。
搬送体制の強化、受入先病院の確保、適正診断(救急の必要性判断)が課題!
③AI救急相談
スマホ等の画面上に症状を入力→︎AIが108種の症状にアクセスし、救急度を判定・トリアージ→︎赤:119番、オレンジから白は対処法を説明。
ワンクリックで電話相談も可能!チャット入力情報を電話相談員が共有している為、説明の二度手間はない!
④アクセス方法
県ホームページ→︎AI救急相談→︎基本情報・症状入力→︎判定!
※体調が悪い中、AI救急相談にたどり着くまで手間がかかる。
→︎あらかじめ、県民に「お気に入り」に登録させる取組が必要では!
2.AI・IoTを用いた「超スマート社会」と「地域経済の好循環」の実現について
1)地域未来投資促進法による事業
地域経済牽引企業の育成
2)具体的事例・鶴ヶ島JC周辺の地域開発
~農大跡地活用
①経済効果
新規立地:1.52億円×20件
事業拡大:0.75億円×5件
→︎3.715億円の付加価値創出!
②地域特性の活用
・大学などのIOT・ビッグデータ、AIの活用
→︎第4次産業革命
・ロボット、航空宇宙等の産業
・製造業の集積 ~成長ものづくり分野
③地域経済牽引企業の支援
・栃木県)県として宇都宮大学と連携
・埼玉県)各市町の特性を生かし、栃木県よりエッジを効かせた取組になっている
※県独自の補助金制度(上限2.000万円)あり
3.「エントリー&オーダーメイド」方式による産業団地の整備について
1)エントリー制度
産業団地造成前に企業を募集し、事前に企業ニーズを把握。ニーズを反映した産業団地計画をしている
2)オーダーメイド
企業との意見交換の下、区画・形状、インフラ整備など、可変性の造成計画
※レディーメイドとは異なり、企業側に立った(買いたいものを造る)マーケットインの取組
3)エントリー&オーダーメイド方式の特徴
①従来型のレディーメイドは、用地買収から造成、企業誘致まで時間がかかる〜約5年
②エントリー型では、約3年で開業できる
③企業側のメリット
・産業団地計画を2年前に把握できる
・事業拡大等の意思決定を早期化できる
・使い勝手の良い区画を取得できる
④行政側のメリット
・完売率が高い
・分譲後の評価が高い
⑤成果
・スピード分譲、完売 ~小規模ニーズにも対応
・地域振興
4.介護ロボットの活用促進による介護離職者の防止について
1)介護人材の需給推計
①2025年 埼玉県 11.6万人が必要
→︎ 供給見通し 10万人・・・1.6万人が不足!
②人材確保、定着、イメージアップの取組が不可欠!
→︎ 介護ロボット導入で、介護従事者の業務負担軽減ができないか?!
プロジェクトチーム設置
2)介護ロボット導入の現状調査
・アンケート調査の結果、ほとんどの施設は「見守りセンサー」だった
3)介護ロボット普及促進事業
①目的:介護ロボットの購入、レンタルへの補助
②事業内容:補助金30万円/機
移動、移乗、排泄、入浴等の介助
その他、施設・居住サービスで支援
4)実証実験 ~介護ロボットの効果検証
①特老2施設、老健2施設にロボット導入計画
②アドバイザーの指導
・ロボット導入・活用を検討
・導入後、施設での見学会開催
・報告書まとめ、報告会実施
5)事業効果
・介護ロボットの効果を検証し、効果を見える化!→︎導入環境を整備
・介護離職率の改善
2017年 28% →︎2018年 16.7%に改善!
※全職種の離職率が13.2%なので、まだ課題はあるが、合同入職式や10年、20年勤続知事表彰、3年未満職員研修など、複合的な取組で離職を防止している。
5.中小企業IOT・AI活用支援について
1)事業概要
①相談 ②普及啓蒙 ③人材育成 ④資金支援
・コンセプト
①事業基盤強化 ②付加価値増大 ③ビジネス変革
2)相談支援業務
IOTコーディネーター3名体制で、電話・メール相談(平日9:30~16:30)
3)IOT普及支援
①IOT普及セミナー:6回/年開催 100人/回 程度 無料
基礎、最新動向、導入事例紹介、政府・業界・関連技術等の動向など
②IOTシステムで中小企業の製造業が変わる!
5つの成功事例紹介(生産性35%アップ等)
③補助金
中小企業にはIOTの専門家も補助金申請の経験者も少なく、また、国の補助金申請は複雑でせっかくの制度も利用させていない。
そこで、利用が簡易な県の補助金制度を充実させている。~上限500万円、毎年3件程度
4)IOT人材育成
①IOT導入実践研修 ~2日コース、中小企業技術者10名、1万円・・・2回/年
②AI・IOT人材育成研修 ~18日コース、技術習得を目指す若手技術者30名、4万円
→︎JDLAのG検定(AI.IOTの理解)受験
③導入技術研修 ~6日コース、経営幹部か技術者30名、1万円
※受講料は、交通費や受験料など全て実費分
④オーダーメイドAI研修 ~3ヶ月(OJT)企業内でのAI導入への支援、無料
※充実した研修プログラムです。
以上、先進的取り組みを調査しました。背景(現状)は異なる点もありましたが、本県の事業に取り入れられるものもあり、大変参考になりました。
埼玉県議会棟前にて
埼玉県庁内での調査
執行部からの説明聴取
埼玉県産業振興公社での調査
7月10日、交通事故が多い危険交差点の安全対策を要望され、地元の皆様と現地調査を実施。
[ヒヤリング]
①見通しが良いのに、交通事故が多発
②徐行して出るが、メイン車両がスピード超過で突っ込まれる
③砂田街道の交差点信号が青だと、猛烈なスピードで東進するドライバーが多い
④西進車両も、加速して上三川街道に向かう
[現状]
①見通しが良い交差点
②一時停止規制あり
③メインの車両は快調に飛ばしている
④交差点中央のランプが切れている
[対策案]
①危険交差点の注意喚起
②交差点付近の減速
③交差点中央のランプの補修
警察及び宇都宮市と協議し、対策を検討します。
農道と幹線道路の交差点
一時停止規制あり
メイン道路は50km/hの速度規制
壊れた交差点ランプ
7月10日、地元からの要望で、危険交差点の安全対策のため現地調査を実施。
[現状]
①東西の通りが主道路で、側道は従道路
②側道には「一時停止」規制あり
[ヒヤリング]
①交通事故の状況、側道(南進)から徐行して出たところに追突された
→︎東進車両がカーブで見づらい!
②メイン道路に速度規制はあるが守られていない
→︎交差点での減速は必要ではないか!
③交通事故の多い交差点なので、ドライバーへの注意喚起は必要!
[対策案]
①スピード規制の標識、道路標示を増設
~警察
②交差点の4ヶ所に注意喚起看板を設置
~道路管理者・宇都宮市
警察及び宇都宮市と協議し、安全対策を検討します。
新幹線側道交差点
40km/hの速度規制
東進 カーブで交差点に入る
7月2日、登校時間帯に御幸ヶ原小学校通学路の安全対策のための再調査を実施しました。
[現状]
御幸ヶ原小学校通学路
①側道沿の路側帯との距離 ~1m
②日産前の路側帯との距離 ~40cm
③路側帯との距離が近い場所では、車両と歩行者がかなり接近する
④登校児童数は約70人
⑤歩行者たまり(横断待ち)が歩道の外にある
[安全対策]
ガードレールの設置・場所(箇所)
①日産ショールーム前
②歩行者たまりの位置
道路管理者(県)と協議し、ガードレール設置を進めます。
宮環から側道に入る分岐点
路側帯の幅が狭くなる
歩道と車道の接近箇所
児童の横断風景
歩行者たまり
7月1日、平成通り歩道の安全対策を要望され、簗瀬の中央市場周辺を現地調査しました。
[ヒヤリング]
①歩道が狭い上に、街路樹が大きくなり過ぎている
②夜間の帰宅時、真っ暗で危ない
③歩道に照明が必要
[現状]
①歩道の街路樹が大木化している
②雑草繁茂
③中央市場敷地内から樹木の枝が繁茂
→︎このような状況から、狭い歩道がより狭くなっている!
④西進方向の道路に電柱がない
→︎照明器具取付のための柱になる電柱がない!
[対策案]
①街路樹の剪定、雑草除去、中央市場敷地内樹木の管理指導
②照明器具取付の対応
※特に、歩道の安全対策として、照明器具の取付ができるよう検討するべき!
宇都宮中央市場前
歩道の街路樹、雑草等未管理
市場敷地内には電柱あり
市場敷地から樹木の枝が繁茂