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■2013年 政務活動報告
8月29日、金沢市の都市づくり行政について視察調査。
歴史景観と都市計画と、歩ける街づくりについて、金沢市の取り組みの説明を聴取。
金沢市も北陸新幹線開通に向け、市内の観光資源の更なるブラシアップをしている。
戦中の爆撃を逃れ、歴史遺産が数多く残った金沢市は、歴史景観を中心に都市計画を進め、更に新たな観光客誘客スポットにも積極的に取り組んでいる。
現代アートを展示する『金沢21世紀美術館』だ。
また、歩きながら金沢市内の美しい景観を楽しめる歩道整備は、素晴らしい。
金沢城公園や兼六園、しいのき迎賓館、美術館、博物館など、市内を14地域に区切り、街づくりテーマを設定し、地元住民が主体的に地域の特徴を活かす街づくり計画を・・・
金沢21世紀美術館~しいのき迎賓館~兼六園をぶらり散策しました・・・
8月29日、県土整備委員会県外視察の2日目、鉄道路線を活用した『LRT』『路面電車』の運営会社・万葉線株式会社を視察調査。
万葉線㈱は、平成13年3月に第三セクターとしてスタート。
設立の経緯
高岡市と新湊市を結ぶ路面電車・万葉線は、加越能鉄道によって半世紀に渡り運行されて来たが、モータリゼーションの進展や、少子化により、市民の公共交通離れが顕著となり、利用者が激減。加越能鉄道は、鉄道からバスに転換。
ピーク時の利用者は、年間400万人だったと言う。
しかし、路面電車の万葉線は、①通勤・通学の交通手段、②地域の高齢化、③環境対策、④街づくり、⑤定時性の確保、⑥高岡市と新湊市を結ぶ都市の絆、としての存在価値を認め、第三セクターとしてスタート。
現在は、利用者も微増を続けている。
車両は、昭和42年から走っているレトロなものや、最新のLRT車両が交互に運行。
ラッピングは、ドラえもん電車、ねこ電車など、観光や子どもたちに人気。
特に、学生の通学定期券は、割引率が高く人気。
一般の定期券は、23%割引だが、通学定期券(一年間)は73%割引となっている。
また、土日、祝日には、富山出身の落語家、立川志の輔さんの声で駅名、周辺施設の案内がある。
~チャンスがあれば、聞いてみたいと思った!
運営会社からは、北陸新幹線開通に伴い、新幹線駅との接続が課題との事。
8月28日、富山市の中心にある『環水公園』に立ち寄る。
環水公園は、富山がかつて運河で栄えた街を偲ばれる。
市民の憩いの場として、若者たちが集い合っている。
スターバックスコーヒーが立地し、夜遅くまで賑わっている。
都市機能には、このような憩いと集いの公園整備は、不可欠。
8月28日、県土整備委員会の県外視察として、富山市の公共交通政策について調査研究。
かつて市内には、埠頭線、奥田線、蓮町線の鉄道が敷かれていた。
しかし、都市の郊外型に・・・
マイカー保有は、全国トップクラスの富山市は、主な交通手段は『マイカー』。
その結果、中心市街地の人口減少、公共交通の乗客数の激減。これら社会情勢の変化で、鉄道は廃止に追い込まれた。
その後、少子化・高齢化の進展と、運転出来ない人口の増加で、再度『公共交通』に注目。
行政は、鉄道の既線を活用し『LRT』導入を検討。
LRTの導入に当たっては、都市の再開発、居住地、市街地中心商店街の活性化等、都市計画のグランドデザインを描く事を前提に進められた。
LRT導入は、大規模な道路改築工事を伴い、市民の協力が不可欠。
行政は、丁寧に市民の協力を取り付けてきたと言う。
導入後、公共交通利用者は急増。富山市のLRT事業は、成功した。
成功の背景には、路線バスとの連絡強化があった。
『フリーダーバス』と呼ばれる路線バスと、LRTの電停を連結させ、公共交通の基幹部分から地域の隅々を網羅。
さらに、地域の観光資源と結びつけ、地域活性化を達成。
現在、北陸新幹線開通に向け、富山駅の立体化工事が進んでいる。
これに合わせ、LRT(駅北)の駅南への延伸を計画。更に、富山市内の活性化に期待が高まる。
8月27日、9月補正予算にて、以下の項目を福田県知事に要望。
災害対策、地域経済活性化と成長戦略、県民の安全安心の3分野12項目を要望。
総合的に地域の安全安心や、県民の生活を守ると言った観点から要望書をまとめた。
特に、経済活性化と成長戦略では、①県内企業の設備投資を支援する、地域経済循環創造の推進、②魅力ある儲かる農業構築のため、6次化の推進、③スカイベリーの商品力強化のため、栽培技術等の支援強化、④県内観光産業活性化のため、県内周遊等の対策強化、⑤再生可能エネルギー等、本県成長戦略への支援強化、について予算を要望。