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■2012年 政務活動報告
2012年7月9日  県外調査

7月9日、具体的な震災対策として、シェルター工法『レスキュールーム』を現場視察。
開発者の山内社長に、詳しく説明を聴取。

静岡県内でも、市町の補助金の条件が、耐震工事の進み具合いに影響があると言う。

しかしながら、施工現場を視ると、一部の部屋の補強リフォームにも関わらず、家族の命を守り家全体の耐震性を高める工法は、驚き。

現場は、築30年以上の木造住宅。10畳の部屋の耐震化工事。
シェルター工法は、既存の木造構造体の内側を床・壁・天井を解体し、その内側に70㎜×70㎜の鉄骨柱の構造体を組み上げ、各部屋から逃げ込めるスペースを確保するもの。

レスキュールームの施工費用は、材料・工事総額で300万円前後。約自動車1台分だ。
施工期間も約一週間と、日常生活に支障も少ない。

栃木県でも、昨年の東日本大震災以降、地震が頻発するようになり、何かと心配。備えの為に、一般リフォームと合わせ耐震性を高めるメンテナンスを推進する必要性を痛感。
行政の支援制度を見直し、耐震化工事の補助金の充実を図りたい。

宇都宮市内でも、9月に着工予定のレスキュールームがある。

2012年7月9日  静岡県庁に県外視察

7月9日、公明党県議会派として、静岡県庁に視察。

今回の目的は、防災に対する取り組みの中で、特に『災害情報の伝達システム』と『住宅の耐震化対策』について、説明聴取。

危機管理部から、災害情報システムの概略の説明、防災ヘリコプターに搭載している“ヘリテレ”について説明の後、質疑に・・・

県と市町の情報連携は勿論、システム導入時の協力など、参考になる事が多々あり。

また、情報の伝達では、防災無線や同報無線などハードには限界があり、『エリアメール』や、孤立地域への『衛星電話』の対策を充実。

ヘリテレは、地上基地局のインフラ整備に多額のコストが課題。そこで、ヘリテレ情報を衛星に直接発信する『サテライトシステム』も検討。
建築安全課では、一般住宅の耐震化を推進。
これは、阪神淡路大震災を教訓に、建物倒壊による圧死者を減らす取り組み。

耐震診断を無料化する事で、診断件数を増やし、耐震計画、耐震工事へつなげる。
地震が起こっても、最低限つぶれない家を作る。
そして、最終的に自宅の倒壊での圧死者を半減させる事を目指している。

特に、担当職員の耐震化アップで、一人でも命を守りたい。との情熱は、素晴らしいものを感じた。

行政の対応には、ばらつきが有り、地域毎に取り組みに温度差があるようだ。

    

    

    

    

2012年7月6日  県外視察調査

7月6日、静岡市のなかじま園『農園カフェ』を視察。

6次産業化に成功した中嶌さんより、生産農園から加工・販売へ事業を転換した経緯や苦労した点について話しを伺う。

イチゴの品種は、『あきひめ』。現在は『あきひめ』は、東京市場に出回る事はなく、ローカル品種になった。『あきひめ』の特徴は、酸味が少なく、加工に向いている。と言う。

栽培方法は、収穫がし易い高設栽培。作業性を高める事で、コストダウンのメリットも。
また、水耕栽培も試みたが、食味が安定しない等の理由で、土耕栽培に徹している。

農業収益は、6次産業化し倍増。
売上の内訳は、75%が農園カフェ。20%が近隣のスーパー。5%が加工会社となっている。

また、酒造会社とタイアップし、ぷちしゅわーイチゴ酒を販売。

今回、家族経営の農家が自前で6次産業化に成功した事例は、これから若者の活力を刺激するものと期待したい。

昨日の視察『あぐりタウンげんきの郷』でも言っていたが、「農家の後継者問題は、農業が儲かるようになれば解決する」と。

これからの日本の農業政策は、儲かる農業のビジネスモデルの普及に重点を置くべき。

    

    

    

    

2012年7月6日  県外調査

7月6日、静岡県産業振興財団に、地域経済振興対策等について説明聴取。

静岡県の経済産業部から、地元企業への活性化対策や海外展開の支援、制度融資等の取り組みの説明。
産業振興財団からは、財団の概要、フーズ・サイエンスヒルズプロジェクトについて説明。
の後、質疑・意見交換。

静岡県は、西部地域がものづくり、中央が商業、東部が大企業の工場や観光地と。
大変、地域性に富んだ県の構成。

静岡県は、お茶が名産。
フーズ・サイエンスでは、太陽光を当てず栽培する『白葉茶』や香りの高い『高香味茶』の研究。
白葉茶は、アミノ酸が3倍。また、高香味茶は、花の香りのお茶と、付加価値の高いもの。
更に、世界市場に売り出すため、苦味・渋味をコントロールする研究をしていると言う。

農商工の連動や産学官の連携など、成果を確認。

2012年7月5日  県外視察調査

7月5日、愛知県陶磁資料館を視察。
館長はじめ、担当者から説明聴取。

資料館には、常滑焼、瀬戸染付焼など、常設展示をはじめ、特別展『初期伊万里・柿右衛門・鍋島』等企画。

規模は、約9万坪の敷地に、本館に増設された展示館を加え約7千坪と、充実の施設。

陶器の歴史、文化財を含む文化的価値の高い陶器や、近代の実用的なもの。
更に、瀬戸の特徴でもある繊細な表現のノベルティ。
また、子供の体験コーナーや陶器で遊ぶ『陶器玩具』など、来場数拡大に向け様々な取り組みを工夫。

送電線に使われる『ガイシ』の日本ガイシや洋食器のノリタケ、衛生陶器のINAXも、陶器生産の盛んなこの地域から発祥。
愛知県の土地と地理的条件が、陶器関連・自動車等ものづくり産業を生んだ。

栃木の益子焼き振興に、参考にしたい。