調査日時:11月21日 10:00~
調査場所:福島県庁内
調査内容:福島県の医療関連産業集積推進事業について
「次世代医療産業集積プロジェクト(H17~)」
1.福島県の医療機器関連データ
①医療用機械部品出荷額 ~251億円(全国1位)
②医療機器生産額 ~2021億円(全国3位)
③医療福祉機器の工場立地件数 ~87件
④医療機器製造業登録事業者数 ~78件(全国16位)
※産業構造は、栃木と似ている。
大手医療機器メーカーの立地は、医療機器生産に大きく影響している。
2.次世代医療産業集積プロジェクト概要
①地域産業活性化戦略
②人材育成戦略
③ブランド化戦略
④医療関連産業支援拠点の強化戦略※
※最重点戦略としている!
3.4つの戦略
1)地域産業活性化戦略
福島県医療福祉機器産業協議会(H27~)
会員数 ~130超 内、50社は県外企業
①ビジネス交流(マッチング)事業
医療関連産業新たな「しごと」創出支援事業
医療産業は景気に左右されず、異業種からの参入も増加している ~成長率5~6%
マッチング支援により、自動車部品から転換
②開発支援事業
各種補助金制度
福島県産医療機器ステップアップ支援事業
売れる製品にするため、試作品の改善・改良及び医大、病院などと連携や市場調査実施
→︎メーカー企業からのフィードバック!
ICT等を活用・介護現場生産性向上支援事業
介護現場 ~人手不足
重労働 →負担軽減!
③技術動向・関連法令等のセミナーなど
2)医療関連産業を担う人材育成戦略
①魅力を伝える医療関連産業人材育成事業
人材確保に難渋する企業が多い
~世代に応じた内容で、魅力を伝える取組
→継続した人材の確保を図る
対象:小中学生、高校生、大学生、保護者
内容:体験(手術、機器製作等)イベント
セミナー、教育プログラムなど
3)医療機器設計・製造拠点のブランド化戦略
①医療機器重点分野等開発促進事業(R3~)
医療機器開発の重点5分野
疾病予防・重症化予防に資する医療機器
~スマートウォッチ・アプリ、診断補助
健康改善・診断早期化に資する医療機器
診断と治療が一体化した医療機器
高齢者等の身体機能の補完・向上の医療機器
医療医療従事者の業務効率化等の医療機器
②展示会開催・出展事業
メディカルクリエーションふくしま
メディカルショージャパン&ビジネスエキスポ
チャレンジふくしま成長分野産業グローバル事業
~海外展開
ドイツ :MEDICA/COMPAMEDへ出展
世界最大の医療機器展示会
タイ王国:Medical FAIR ASIAへ出展
東南アジア最大級の展示会
~海外開発人材招聘
ドイツから人材を招聘している
4)医療関連産業支援拠点の強化戦略(最重点事業)
①ふくしま医療機器開発支援センター運営強化事業
センター機能の強化
ア)安全性評価機能 イ)人材育成・訓練機能
ウ)コンサルティング・情報発信機能
エ)マッチング機能
※4機能を有しているセンターは、国内唯一の施設
※医療・診療のデジタル化
②対面診療から遠隔診療へ
AI、ICTを活用した医療機器開発
→今後の成長分野になる!
③福島医薬品関連産業支援拠点化事業
バイオ創薬の研究・開発を支援
例)生物由来のタンパク質から創薬する
感染症対策 ~マスク(IGN抗体)
スプレーの開発
※ふくしま医療機器開発支援センターは、広く県外企業の参加も受け入れている(年会費2万円)
栃木県内の医療関連企業・事業者へ、福島県の取組を情報提供し連携することが非常に有効である。
福島県庁正面玄関にて