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2014年3月27日  成長戦略フォーラム視察

3月27日、公明党栃木県本部・成長戦略フォーラムの県外調査で、茨城県筑西市の農業生産法人『(株)大島農場』を視察。

大島社長より、会社概要、経営方針、マーケティング等の説明を聴取。
『百笑米』をブランドに、コシヒカリ、華麗舞、赤米、黒米、みどり米、LGCソフト米など約20品種の米を生産。
経営戦略は、商品の差別化(ブランド)と社員教育。
商品差別化のこだわりは、ストーリー性。
唯の米でなく、食味を向上させるマグネシウムを多く含む『雪塩』や、糖分を補給するため『ハチミツ』、アミノ酸補給のため『かつお節』を栽培時に使用。例えば、米袋に『雪塩・ハチミツ使用』と印刷し、商品の差別化を図っている。
また、販路拡大については、インターネットでの情報発信や、社長の人脈によるマーケット拡大。
また、エビデンス(科学的根拠)にもこだわりを持っている。
商品ブランドを維持するため、DNAや発芽試験など実施。
消費者や取引先との信頼関係を重視している。
また、農業生産法人にとって“人材教育”が重要。農業生産の知識や技術だけでなく、むしろ『固定観念から脱却』『チャンスを掴む』『人のつながりを大事にする』と言った精神面や、『あいさつ』『周囲への気遣い』など礼節を重視。
経営者の社員に対する接し方一つで、社員の成長は変わる。社員と家族の感覚で仕事をする事が、特に農業経営には必要と強調。

大島農場の事業は、稲作とブロイラーの2事業。
稲作事業は、『JAS有機米』8ha、『茨城県認定特別米』9ha、『協力農場』25haの規模。
種子事業は、原種から14品種の種を栽培し販売。

農業後継者の人材育成は、農業に感心を持っている人に積極的に『農業の魅力』を伝授する事と力説。
また、農業を強くして行くためには、人のやっていない事を積極的にやること。その為、周囲と軋轢も生じるので、周囲への気遣いは当たり前と言う。

行政に求める事は、
①売る為の支援、販路拡大支援の強化
②社員教育への支援の強化
の2点。
農業法人(会社)の弱点は、マーケティング力と社員教育のノウハウが乏しい事。
本県農業の振興の為にも、この2点は行政にしっかり繋いで行きたい。

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