3月28日、那須塩原市内の 那須高原ハーレー牧場 に6次産業化への取り組みを視察。
オーナーは、日本電電公社(NTT)を55歳で脱サラ。“55歳からの挑戦”に対し、毎日新聞社賞、農林水産大臣賞、全国農業協同組合中央会会長賞を受賞。
ハーレー牧場は、独自ブランドを立ち上げ、ハーレー牧場の原乳を各専門の加工会社で『牛乳』『バター』『チーズ』などの商品に。
ブランドは、安全・安心は当り前で、より人に優しい農業を目指したいと・・・
ハーレー牧場がブランドの質を上げるために取り組んだ事は、牛の匂い対策。牛舎が臭いと言うことは、牛の糞が臭いと言うこと。牛の体臭を消し健康体を維持する事で、より人に優しい商品が出来る。
オーナーは『餌』にこだわり、約10種類の餌を調合。竹酢や竹炭を混ぜ、餌の与え方にも工夫。
驚いたことに、牛舎内の匂いが気にならない。消費者からのハーレー牧場ブランドの評価は上々。
オーナーのもう一つのこだわりは、ネーミング。ブランド戦略には、ネーミングが不可欠。消費者がイメージする名前からの印象は、商品それ自体の食味以上の効果がある。
酪農の命綱は、餌の安定供給。餌を外国産に頼る体質は、海外事情(干ばつ等)や為替レートなどで農業経営に影響大。
国の農政転換での『飼料米』生産は、国内産の餌を安定確保する事になり歓迎。
※飼料米の需要調査や、製粉加工への行政支援が求められる。
※温暖化により、米の食味が北上している事と県内畜産農家の需要から、栃木の米政策として『飼料米の安定供給体制づくり』の構築が求められる。
全般的な農業経営アドバイスとして、職場環境をバリアフリー化し障がい者雇用に貢献する経営が大事。
※作業空間のバリアフリー化や、出入り口のバリアフリー工事への助成が求められる。