8月1日、富山県南砺市の世界遺産・五箇山 合掌造り集落の取り組みを視察。
五箇山合掌造り集落を運営するNPOから、事業の経緯と取り組みの内容について説明聴取。
事業のスタートは、五箇山を全国に知ってもらいたいと言う事がきっかけ。その為に、パンフレットを作り売り込みに歩いた事や、旅行会社と企画を練るご苦労が最初の頃はあったと言う。
合掌造り集落のライトアップは、旅行会社のパンフレットに載せてもらう為に企画。集落は小規模なので、来客数が過剰にならないよう工夫。そして、お客様がお金を使ってもらう工夫として、100円キャッシュバックを実施。これは、500円以上の買い物で使える。
更に、民謡や民話、郷土料理の他、体験型ツアーを企画している。
集落のイベントは、集落の住民が集落の行事として行なっている。
世界遺産登録の条件として、集落に暮らす住民が居る事がある。
現在、住民の平均年齢は45才。世界遺産登録を維持し、観光客へのホスピタリティを上げて行くには、何より『マンパワー』が不可欠。
人材集めは苦労したが、現在は人が揃ってイベント等の運営も上手く行っている。集落イベント成功の鍵は、まず住民が楽しむ事。楽しんでいる住民の姿を観て、観光客もその楽しさに巻き込まれるのだと言う。
また、工法としての合掌造りの特徴と歴史や、生活形態の変化と合掌造り集落の維持について、茅葺き職人の育成や、入手が困難になった茅の調達のご苦労など、大変興味深い内容でした。