6月1日、公明党栃木県議会議員会の県外視察調査で、山口県萩市を訪問。
萩市役所の歴史まちづくり部 世界遺産登録推進課の阿武課長より、萩市が取り組んでいる「世界遺産登録に向けた取り組み」について説明聴取。
1.世界遺産登録
世界遺産登録審議会は、日本を含む21ヶ国。全会一致が原則だが、反対国がある場合は選挙となり三分のニの賛成が必要。
萩市は、「明治日本の産業革命遺産」として、岩手県の橋野鉄鉱山や福岡県の八幡製鉄所らと共に、「萩反射炉」「恵美須ヶ鼻造船所跡」「大板山たたら製鉄遺跡」を産業革命遺産のシリアルノミネーションとして、平成27年度の世界文化遺産登録を目指している。
2.萩市独自な動き
萩市は、萩反射炉・恵美須ヶ鼻造船所跡・大板山たたら製鉄遺跡に見られる、西洋技術習得を推進し造船技術など明治日本の産業革命をリードした「松下村塾」、更にはそれらを含む「 萩城下町」全体を世界遺産として登録を推進している。
また、世界遺産登録に向け、市民の意識啓発のための取り組みに「市民会議」を立ち上げ、官民協働の運動を展開。世界遺産登録を推進する市民意識の啓発と共に、地域愛の醸成や地域活性化に繋がっているとの事。
3.課題
世界遺産登録後の、社会資本整備が課題。栃木県でも、日光世界遺産で同様な課題を抱えている。
道路、鉄道など交通アクセス向上や、観光客の滞在(宿泊等)施設、駐車場整備など、課題は大きい。
しかし、課題以上に、世界遺産登録での地域の成長発展に期待は膨らむ。世界遺産登録に寄せる市民の熱気が伝わる視察でした。