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2015年7月30日  農林環境委員会県外調査

7月30日、二日目の視察
JAおちいまばり「さいさいきて屋」視察調査。
調査テーマ:直売所による地域農業振興の拠点をめざして
総括マネジャーの西坂氏より、説明聴取。

1.さいさいきて屋の概要
15年前に30坪の直売所からスタート。さいさいきて屋は、平成19年に開業。
直売所事業の発想は、農協への反抗が根底と語る。農家・農業の為、農協の使命に立脚した事業展開をしたいとの熱意を感じた。
理念は、3つの農きょう。「農協・農強・農教」

2.農産物取引量の推移と現状
平成9年と昨年の比較では、果実は80億円→21億円、野菜は13億円→7億円と激減。
畜産だけは10億円を維持しているが、大規模畜産農家が一軒あるため。
農家の高齢化・後継者問題と、流通販路の開拓が課題だが、近年生産者の孫の代での後継者が会員に参入する傾向が見られる。

3.直売所事業の提案
提案理由は、農家の高齢化と後継者がいない事で、農産物生産が減少する中、農協離れ、農家離れの傾向を打破し、小さな農家や兼業農家を支え女性や高齢者を活性化したいとの思い。
直売所は発足以来、毎年売上げを伸ばし初年度2億円から現在では27億円と、実に15年で13倍の成長。
人口10万人の今治市に、日本一の直売所を運営。顧客と生産者のフェイスtoフェイスの、コミュニケーションビジネスに徹している。だから、自動販売機は置かない。
さいさいきて屋のこだわりは、売れ残りを無くす事。その為、ジャム、ペースト、パウダー、汁などの加工も商品化し無駄なく農家に還元している。
また、離島が多く限界集落の高齢者の買い物にも貢献。タブレットを配り、①買い物 ②手紙 ③元気確認 のサービスを提供。タブレットでのやり取りで安否確認もでき、行政と連携する仕組みが出来ている。
総括マネジャーは、直売所の儲けを島や地域へ貢献することが、JAのやるべき仕事と語ってくれた。
非常に勉強になりました。

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