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2015年7月31日  農林環境委員会県外調査

7月31日、三日目の視察
広島県 湯来温泉の湯来観光地域づくり公社の取り組みを視察調査。
NPO法人の理事長より説明聴取。

1.湯来地区の概要・観光の現状
湯来地区は、広島市の4分の1の広大な面積に対し人口7000人の地域。
観光客及び宿泊数は、平成8年をピークに減少傾向。
観光客の評価の目が厳しくなってきており、新たな取り組みが求められる。
理由)①宿泊施設の老朽化  ②観光客ニーズの多様化  ③観光経営のマンネリ化  ④後継者不足
これらを解消する為に、地域力を巻き込む協働事業を!

2.湯来観光地域づくり公社の概要
本公社は15年前に設立し、観光振興・農林水産業振興・地域振興に取り組んでいる。
湯来温泉地区の観光振興のため、地域を巻き込んで検討会を開催。
地域の強み・弱みを分析し、対策を協議。体験センターと直売所を中心に、民間旅館や特産物、自然や農林業、伝統工芸等の体験ツーリズムを展開。

3.湯来ニューツーリズム事業
登山、薪割り、川遊び・カヌー、農業・林業・酪農等の体験プログラムを開設。体験プログラムは、統一で3000円/人。この4年間で88000人の受け入れ。

4.コミニティービジネスとしての自立
リスクマネジメント、担い手の育成、事務局機能の充実、行政・企業との連携を強化するため法人化。
発信力強化のためのブランド化や、担い手育成や起業家支援のためのツーリズム大学を開催。
情報発信やマーケティングに力を入れている。

5.これまでの取組みと課題
・JAとのコラボで、食育体験プログラムを実施(5000円/人)。こんにゃくづくり、バターづくりを体験できる。
・スポーツ振興として、ヒルクライム(自転車)やジュニアトライアスロンを開催。
・歴史探訪➕ウォーキング、歴史探訪➕食べ歩き 等、歴史探訪にプラスして様々なメニューを用意。
[課題]
①インバウンド(誘客促進)  ②主役の交代(担い手育成)  ③職員の待遇(給与)が上がった。

山間地域での町興しの取り組みは、苦労の多い事。だからこそ、そこに最大のチャンスが潜在する。
そんな取り組みを調査でき、大変参考になりました。

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