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2016年9月5日  公明会派県外調査①

県外調査1日目、徳島県庁・徳島市阿波おどり会館を訪問。
1.ICTとくしま創造戦略について
説明者:東條課長、志摩リーダー、岩瀬主任

①戦略策定
県が抱える「高齢化・人口減少」の課題解決のために、平成16年から約10年かけ、県内にブロードバンド環境を全て公費にて整備。
公費を当てたのは、民間投資が進まなかったとの理由。
平成23年の地デジ化を受け、県内全域にケーブルTVを。高速ブロードバンド環境を整備し、普及率は約90%で日本一。
②南海トラフ巨大地震・高齢化・人口減少の課題解決
ICTを活用し、新産業、新サービスの創出、健康で完全安心な社会づくり、電子行政で住民の利便性向上、リテラシー高くICT人材の育成に取り組んでいる。
「ナンバー1」「オンリー1」「VS東京」をスローガンに、徳島一丸で取り組んでいる。
③推進体制
e-とくしま推進会議を中心に、県内自治体や民間事業者・教育機関・NPOなど連携を強化。
④ICT(愛して)とくしま創造戦略の進捗状況
全体的に順調に推移。日本一のブロードバンド環境を求めて、IT企業の誘致にも成功。現在、34社が企業活動している
⚫️とくしまクリエイティブ プロジェクト
●4K徳島映画祭〜こなたつシアター 60作品
●プロジェクションマッピング・コンサート
4Kコンテンツ化
●デジタルコンテンツ人材の育成
LEDデジタルアートミュージアム
⚫️地域防災等対応システム プロジェクト
●平時の取組〜高齢者の見守り
●発災時取組〜ICT活用での避難指示・誘導・避難所受入(チェックイン)の実証実験・・・マイナンバー活用や、徳島放送・NHK等多チャンネル横断利用など成果を確認!
⚫️G空間プロジェクト
●災害情報共有システム
〜他方面の情報を一元表示し、アマゾンジャパンと連携した「欲しいもの情報」「薬剤の出荷実績・ニーズ推計」に展開。この他、災害情報アラートをカーナビに配信するサービスも。
⚫️消費者庁誘致への取組
●働き方改革を推進する環境として、ブロードバンド環境が整備されている徳島が適地と評価された。
TV会議、ウェブ会議、テレワークetc.

2.小中一貫教育推進・ジュニア観光ガイドの取組・スーパーオンリーワンハイスクールについて
説明者:後藤課長、中上推進幹、向井指導主事、原田指導主事

①小中一貫教育 徳島モデル推進について
県内人口は、2015年 75万人が2050年には49万人に減少する推計がある。
小中学校の統廃合は、地域コミュニティの崩壊に直結する事から、地域の特性に応じた対策を講じている。
統廃合の課題は、地域コミュニティの崩壊のほか、通学時間の長時間化もある。
ピンチをチャンスに!
・小規模校の存続→教育の質の保障
・少人数学級のメリットを活かす
〜新しい教育の形を構築:徳島モデル
●チェーンスクール・・・TV会議システムを活用し学校間ネットワークで小中一貫教育を実現
●パッケージスクール・・・同一地域で学校や地域施設を結び地域ぐるみで教育を実践
現在、チェーンスクールが5地区、パッケージスクールが2地区で、合計7地区20校。
今後、県内全域に展開できるよう、段階的に拡充する。また、チェーンスクールかパッケージスクールかは、地域の実情によりその地域が選択するようにしている。

⚫️推進体制
徳島県小中一貫教育推進会議
有識者34名で構成され、カリキュラムの研究・学校運営の効率化・マネジメント・異業種交流・教育研修指導・小中一貫教育推進など協議。
実践地区交流研修会では、相互に実践地区を訪問し研鑽を深めている。
〜随所に、ICTを活用した効果的で効率の良い対応が工夫されている。
●小中一貫教育のメリット
①教職員の意識の高まり〜9年間を通した教育プログラムをベースに取り組める
②学校の活性化〜中1ギャップの克服の他、4つの壁の克服
③地域の実態に応じた特色ある教育
④無駄の無い教育
●デメリット
①教職員の多忙感・負担感
②小中の打合せ時間の確保
③小中合同研修時間の確保
→解決策〜事務業務のスリム化:ICT化
教育課程上の工夫

②高校生のジュニア観光ガイド養成講座について
⚫️TOKSHIMA英語村プロジェクト・ステップアップ事業
〜生きた英語を身に付ける
●小学生:日帰りキャンプ
●中学生:一泊二日EnglishCamp
●高校生:徳島サマースクール
〜6泊7日で、県内での海外留学模擬体験
●高校生:ジュニア観光ガイド養成講座
〜海外からの来県客に観光ガイド
県内の観光や歴史・文化などを、英語でガイドできる人材を育てる。

③スーパーオンリーワンハイスクール事業について
スタンダード校、グローバル校があり、応募分野は「地域交流」「地方創生」「芸術・文化」「学術・研究」「最新技術・伝統文化」「環境・エネルギー・安全安心」の6分野。
〜課題解決能力教育に力点を置いている。

3.阿波おどりを活用した地方創生の取組について
説明者:川淵係長

①徳島市の観光行政概要
観光行政担当職員は8名で、観光施設の管理運営、観光振興対策を担当している。
予算は、2.5億円(一般会計941億円)
スローガン:心おどる水都・とくしま
「ぬくもりの社会づくり」「しあわせの生活づくり」「かがやきの人づくり」「にぎわいの都市づくり」を目指している。
●観光コンベンション振興
①おもてなし観光地〜阿波おどり会館、阿波おどり体験
②創造型観光〜阿波狸伝説魅力発信、水都体感トラベル事業
③人々交流〜にぎわいの観光都市
・キャンペーン〜阿波おどりグループの県外交流等
・コンベンション誘致支援
・B級グルメイベント等

1日目、大変に充実した調査でした。今日の成果は、本県の地方創生の取組に参考になりました。

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