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2016年11月10日  公明党会派県外調査③

2日目
11月10日、福井県庁にて、障がい者支援の取組について調査。
説明者:福井県健康福祉部障害福祉課 加藤課長補佐、鵜山主事より説明聴取。
【調査内容】
1.障がい児者を抱える家族の負担軽減支援
①重症心身障がい者と家族の現状
県内に330人の重症心身障がい者がおり、その内3分の2は在宅ケア。
重症心身障がい者数は、毎年増加傾向。
入所を希望する家庭は多いが、定員満所で断られている現状。
現状把握の為アンケート調査を実施、96%が母親が介護、仕事と介護の両立、要介護者2人以上が多い事が分かった。
②負担軽減のための支援
・在宅生活サポート事業
入所を断られている現状、通所・短期入所への支援を強化。
~受入事業者に補助金
通所支援事業所:4時間以上が5.150円、送迎は750円/片道
短期入所支援事業所:入所 10.300円、送迎 750円/片道
・事業効果
通所施設で12事業所が受入れ、一日40人が利用・・・年間約12.000人(延人数)
短期入所施設では、3事業所で月9人が利用・・・年間約100人(延人数)

2.入所施設の状況
県内に27の入所施設があり、定員は1.700人で現在1.679人が入所。
県内1.295人、県外384人で、県内の待機障がい者は多数。

3.施設充実の取組
既存の入所施設は老朽化が進み、補助金を活用して施設の維持・メンテナンスを実施。~事業者負担は、4分の1。
※入所施設27の内、5箇所が県運営から民間に、1箇所は市の持ち物だが民間に委託してる。
~入所施設の充実への取組は厳しく、公的機関の直営も視野に検討する必要性がある。

4.障がい者支援の新規事業
「障がい者の介護人材育成支援」
軽度の障がい者に、介護施設での就労を支援する事業。
希望者を募り、一定期間の研修を受講後、介護施設の職員として就労。
この取組は、平成12年度より滋賀県で先行しており、これまの15ねんかで約200人の申込があり、70人(4.5人/年)が就労を勝ち取っている。

4.福井方式による発達障がい者支援
「子育てファイルふくいっ子」作成、発達障害の早期発見、早期支援、継続支援に活用している。
こどもの発育段階に応じ、質問項目をチェック、レーダーチャートに写しこどもの傾向を見る。
これを、日常的に行う事で早期発見につながり、ふくいっ子ファイルを引き継ぐ事で、スムーズな学校生活を送れるようにする。
特に、この支援ツールは、一般向けに作られており、専門家でなくても簡単に使う事ができる。
また、このファイルを用いて、情報を共有でき、実施した対応を客観視出来るのも特徴。
この「子育てファイルふくいっ子」は、法政大学の黒澤先生と福井県が共同で開発し、講談社と三者協定を結んでいる。

福井の取組は、栃木県にとって大変参考になるものでした。

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