2月1日
1.石川県小松市の「公立小松大学」設立の取組について
説明者:小松市総合政策部公立大学設立準備室
室長 林 政憲氏
出席者:山口県議、野澤、西村県議
1)小松市の概要
①珠玉の名産地、九谷焼、歌舞伎十八番(子供歌舞伎)
②小松製作所の本拠地で、機械等ものづくりのまち
③合計特殊出生率1.18、有効求人倍率1.66
④人口108.662人、微増傾向!
※日本創生会議では、消滅可能性都市の一つになっていた
2)若年人材の流出
①10歳から29歳の流出が顕著
〜流出人口の殆どが東京圏へ
②県内の人口移動では、金沢市に集中
※若者の人口流出を止め、若者を呼び込む政策として「公立大学設立」を推進!
3)公立小松大学設立の経緯について
①4年制大学設立のベース
既存施設の発展的統合計画
〜公設民営の小松短期大学と、市と医師会の第三セクターの看護専門学校を統合
②平成26年から検討会・協議会等準備、29年に認可、平成30年4月開学
4)公立小松大学の概要と特徴について
キャンパスは、中央、粟津、末広の3ヶ所
〜前半は全学生が中央キャンパスで学び、後半は専門に移行し各キャンパスにて学ぶ
①3学部4学科制
〜生産システム科学部、国際文化交流学部、保健医療学部
〜国公立の大学で初の「臨床工学科」が目玉!
〜教授陣は金沢大学と連携、特任教授には、宇宙飛行士の山崎直子氏、土井隆雄氏をはじめ、小松製作所の会長やGPS遠隔操作技術の先駆者・黒本氏等がいる
②募集定員240名(各学部80名)
〜受験倍率8.4倍で、人気上々
〜受験傾向は、県内:県外=4:6で、北海道から沖縄まで全国規模
③本学の特徴について
〜学生と地域の交流を目指す
・寮や学食を作らず、地元に馴染んで地域の良さを感じてもらう
・地域のお祭り等の行事に参加する事で、第二の故郷をつくり小松市に根付いてもらう
〜ものづくり技術者育成
・先端ものづくり人材の育成
・ものづくり企業の後継者育成
〜社会ニーズに応える人材育成
・介護・看護人材のレベルアップ
単なる知識やスキルを身に付けるだけでなく、コミュニケーション能力を磨く
・東南アジア等の来訪者対応のため、多言語人材育成
5.リカレント教育について
①学び直しについては、現・小松短期大学で実施
〜現在は、小松製作所の社員のリカレントが主だが、大学ではシニアを含め、幅広く学生を応援したい
〜公開講座の充実等
以上、小松市の新たな取組を調査し、大変刺激を受けました。
地方は、人材育成と確保の競争の時代に入りました。如何に有能な人材を育成し確保するかが、地方の未来を決します。
積極果敢な挑戦をした自治体が勝ち残り、消極的、或いは前例に捕らわれ新しい事に挑戦出来ない自治体は消滅する。
積極的に、先進事例を研究し、新たな未来を開いて行きたいと思います。
小松市役所前にて
会議室にて説明聴取
執行部との意見交換