2023年 2022年 2021年 2020年 2019年 2018年
2017年 2016年 2015年 2014年 2013年 2012年
2011年 2010年

2018年11月5日  公明会派県外調査①

11月5日 高知県視察調査
I.認知リハビリ施行等による安全運転能力向上の取組について
説明者:愛宕病院 大畑剛部長、佐藤作業療法士他
1.背景
①最近のニュース
〜ブレーキとアクセルの踏み間違え、逆走等
〜高齢者の重大交通事故、死亡事故多発等
②ウルトラ高齢社会
〜高知県は、2010年に高齢化率23%超で、全国平均の10年先を推移
③軽度認知症(MCI)・認知症
〜MCIは放っておくと、5年で認知症に移行
→40%は正常に戻る
④認知症・MCIの改善
〜有酸素運動、脳への刺激、記憶訓練等で改善
⑤高齢ドライバー
〜全国平均20%→高知県25%
山間部ではクルマは必需!
⑥道路交通法改正
〜認知機能検査実施義務化→1/4が認知症疑い

2.なぜ、自動車運転外来か!
①目的:運転寿命の延伸のため、認知機能低下の早期発見・早期治療により、交通事故の未然防止と安全運転の延伸をはかる。
②手段:検査とトレーニング
ドライビングシミュレータや実車コースで、運転能力を見、MRIデータをチェック。認知機能を評価し、リハビリテーションやトレーニングをプログラム。ホームエクササイズも加える。
③結果:②の効果で、運転再開者が増加。
高齢者でも、思うように外出が出来、活動範囲をキープする事で健康寿命を延伸している。
高齢者から運転免許を取り上げる事で、認知症が進行する例もある。

3.その他
①トレーニングによる改善例
②リハビリテーションの効果と受診者の感想
③MRI・脳の変化
など、質疑及び意見交換。

II.I oT・AI等を活用した課題解決型産業創出の取組について
説明者:高知県商工労働部産業創造課 有澤功課長、I oT推進室 尾崎博昭室長

1.I oT推進ラボの取組
1)ニーズ抽出
①現状と課題〜担い手不足、I oT導入・学ぶ機会が限定的
②連携事業体〜JA高知中央会、農業振興部I oT推進PT、林業・木材産業生産向上PT、水産業生産性向上PT、防災関連産業交流会
2)プロジェクト創出
①事業概要 〜生産性向上、独居高齢者対策、辺地教育対策、ビジネス振興、防災対策等
②普及・啓発〜セミナー、人材育成講座

2.I oT人材の育成
現場の課題を解決する手段としてのI oT
①人材像 〜課題を抽出できる人材
課題解決のI oT技術を提供する人材
②必要な知識〜I oTでサービスを行うには!
ハード・基盤、ネットワーク・インターネット、クラウド・サーバー、AI等の知識
③県独自のI oTサービスを一貫した講座開設
〜開発者向けと利用者向けのツーウェイ
〜講座は、三段階で具体的できめ細かなプログラム

3.具体的事例について意見交換
①農業〜施設園芸のI oT化
②漁業〜養殖技術のI oT化
③林業〜労災防止、鳥獣被害防止のI oT化など

Ⅲ.I oT技術人材育成の取組について
説明者:高知県産学官民連携センター 橋口欣二センター長

1.ココプラの取組
①ココプラは産学官の拠点として、県立高知大学内に設置。I oT人材の育成機関
②体制:コーディネーター(大学職員)、アドバイザー(民間有識者)
③担い手育成プログラム

2.MBA「土佐まるごとビジネスアカデミー」の展開
・・・起業家育成の推進強化!
①取組:シーズ・研究内容紹介、経営者トーク、ビジネストレンドセミナー、知財マッチング、社内起業家育成講座、企業訪問キャラバン等
②MBA・学びの拠点
年間予算3000万円、受講者延3000名
受講する事で、企業業績に直結するとの評価大!

高知県の取組は、人口減少対策としての新産業の創出、高齢者対策等について、大変参考になるものでした。

愛宕病院での調査

ドライビングシミュレータ

愛宕病院前で

高知県商工労働部との調査

質疑及び意見交換

高知県議会前にて

コメントは受け付けていません。