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2018年11月7日  公明会派県外調査④

11月7日、大阪府商工労働部の取組を調査

説明者:雇用推進室 岡本清孝参事、就業促進課 藤原由美課長補佐、就業支援グループ 佐々田し障がい者雇用促進グループ 萱野明子総括主査、鈴木章子総括主査

Ⅶ.障がい者雇用NO.1を目指す取組について

1.障がい者雇用支援の背景
平成21年に、橋下知事のトップダウンで、障がい者雇用NO.1が打ち出された。
平成22年には、障がい者雇用の企業に対する「法人事業税軽減」のハートフル税制がスタート。

2.障がい者雇用支援の取組
1)目標:法定雇用率2%達成企業を50%以上
2)課題:①法定雇用率引上げ〜民2%→2.2%、官2.3%→2.5%
②差別禁止・合理的配慮への対応
③全国ランキング、ワーストからの脱却
3)取組:①事業主の雇用機会拡大
〜事業主支援、税制等
②障がい者の職場定着支援
〜精神障害、発達障害の方が急増
〜障害によって定着年数に特徴あり
③障がい者の就職支援
〜職業訓練、面接指導等

3.大阪府の障がい者雇用状況
①実雇用率1.92%    〜全国43位
②達成企業45.5%    〜全国46位
→対象企業8.000社〜この5年間で1.500社増加
達成企業が増加しない要因には、企業数の増加と中小企業の経営の実情がある。

4.支援内容
①専門家派遣
②各種セミナー
③職場実習受入コーディネート
④職業紹介

5.ハートフル条例・税制を通した取組
1)働きかけ
①障がい者雇用状況報告
〜大阪府と契約関係にある事業主に義務付け
②未達成事業主への支援
③条例を守らなかった時の措置
2)ハートフル税制
障がい者雇用に対するインセンティブで、法人税を9/10軽減する。対象企業は、定時特例子会社、重度障がい者多数雇用法人、障がい者多数雇用中小法人。

6.障がい者の職場定着支援
特に、精神障がい者、発達障がい者に、
①人事担当者のための精神障がい者・発達障がい者雇用アドバンス研修
②精神障がい者・発達障がい者等職場体験受入マッチング支援事業
③障がい者企業面接会
〜年5回開催。22社・139名参加、15分面接
④精神障がい者・発達障がい者を中心とした雇用管理ツール
〜6種類の雇用管理・対話シート
※きめ細かな支援対応
カウンセリング→職場体験準備セミナー→職場体験マッチング→就業!

7.大阪ハートフル基金
①企業との協定(11社)〜商品売上の一部を基金に寄付
②金融機関との協定〜定期積立・信託報酬の一部を基金に寄付

企業が増加傾向にある大阪府は、目標未達成とは言え障がい者雇用支援内容は素晴らしいものでした。特に、障がい者を雇用した企業に対するインセンティブやハートフル基金など、大変参考になりました。

Ⅷ.OSAKAしごとフィールド運営事業の取組について

1.基本方針
求職者支援、企業支援を実施することで、安定就業と企業の人材確保を実現する。

2.課題
①支援体制の強化〜精神障害、発達障害の可能性を持っている方が急増
②就職困難者対策〜事務職希望が多い
※有効求人倍率は1.8だが、事務職は0.5という現実→個人の適性を割り出し、就業アドバイス!
③企業側の採用難〜人手不足!
※製造、運輸、建設の三業界が苦戦。

3.支援内容
①求職者支援〜精神・発達障がい者・LGBT支援
※女性活躍支援では、仕事と保育所探しを行う
②企業支援
・就職に困難性を有する求職者の人材化を通じた支援
・人材確保を必要とする業界を中心とした支援
〜製造・運輸・建設業    3Kの払拭!
・障がい者雇用に向けた支援
・企業主導型保育事業を活用した女性の活躍支援

4.連携事業
1)他機関の求職者支援
①若者安定就職応援事業
②生涯現役促進地域連携事業
③キッズもみの木
2)他機関の企業支援
①おおさかUIJターン促進事業
②大阪府プロフェッショナル人材戦略拠点事業

大阪府の障がい者雇用率は、知事部局で日本一。県庁内にハートフルオフィスを置き、庁内の部局間メール配達や書類等の封入など業務をこなしている。
また、障がい者職員の業務管理は、きめ細かで丁寧な手法をとっており参考になりました。

大阪府雇用推進室から説明聴取

OSAKAしごとフィールド視察

エル・おおさか前にて

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