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3月24日、健康の森・講堂で開催された、絆の防災講演会に参加。
県社会福祉協議会、宇都宮市社会福祉協議会のあいさつの後、ボランティアで東北の被災地で活動してきた報告が・・・
聴覚障がいがある中、『被災者の為に何か役立ちだい』との思いでボランティアに参加。その女性の手話による報告は感動。
講演には、釜石の奇跡を『子ども達への防災教育』からなし得た、片田敏孝教授が・・・
片田教授は、インド洋津波の被害状況を調査。現地での悲惨な体験から、帰国後、日本の津波防災教育に打ち込む。
避難の3原則
■想定にとらわれるな!~想定を信じてはならない。自然の力は、計り知れない。『自然に向き合い、自然に対して畏敬の念を持て』と言う。
■最善を尽くせ!~災害発生のその時、いついかなる状況でも、その瞬間に全力で逃げる事にベストを尽くせ。『最善を尽くした上で、自然がそれ以上の力で襲ってきたら、それは一つの自然な死に方』と、自然に向かい合う事の厳しさを教える。
■率先避難者たれ!~まず、自分の命を守れ。人を助ける為には、自分の命があっての事。『自分の命を守る事は、多くの人の命を守る事になる』と言う。
片田先生の印象的な言葉
『防災教育は知識ではなく、姿勢の問題。』
『敵は自然でなく、実は己自身。』
防災教育は、自然の中で暮らす“作法”
『自然の恵みを享受する事は、同時に自然の災いに近づく事。』
3月22日、県西環境森林事務所(日光市瀬川)、那須塩原市ハロープラザ(関谷)に放射線測定器モニタリングポストを現地視察。担当職員より、詳しく説明聴取。
昨年6月定例議会での質問や農林環境委員会、知事への予算要望などを通して、本県内の安心安全を確保するよう強力に要望。
さらに、本県ブランドを強化する為にも、放射線測定体制の強化が最優先課題と主張してきた。
24年度予算で、それ迄1カ所だったモニタリングポストが、29地点(県内全自治体)に配備ができる成果となった。
今回は、設置が完了した2カ所のモニタリングポストを視察。
モニタリングポストには、固定型と可搬型があり、日光市の固定型と那須塩原市の可搬型を視察調査。
固定型は、外に測定装置を設置し、事務所内にはデータ観測機が設置されている。
可搬型は、測定器に観測データ発信装置が内臓されていて、外に設置。
両測定器とも測定性能は同等。
本年4月より、県内の市や町の放射線量が、パソコン等でタイムリーに確認出来るようになる。
正確で最新の情報発信は、栃木県の安心安全につながり、県外からの企業誘致、観光客誘客や県産品の流通に大きく貢献できるものと期待。
3月17日、廃ビンを活用したリサイクル素材『スーパーソル』の性能を現地視察調査。
スーパーソルは、沖縄県が行政として、土木など公共事業や農業、水の貯留システムで防災対策等、幅広く利活用。
スーパーソルは、ビンを粉末状にしたあと軽石状に成型したもの。
成型の仕方で、浸透性や吸水性の特徴を出せる。この性質を利用し、広範な利用が可能。
今回の視察は、敷地内の雨水を敷地内に設置した『スーパーソルを敷設した貯留槽』に溜め、通常は洗車や庭木の水やりに利用。
非常時には、溜めた雨水を逆浸透式の浄水装置で飲み水に。
他県では、被災時に避難所となる小学校の校庭に貯留システムを設置する自治体あり。
本県でも、被災直後、停電や断水で飲み水に支障。
特に避難所では、飲み水確保の為に給水車で対応したが、課題が残った。
この貯留システムが、スーパーソルの性質で溜めた水の腐敗をクリアできれば、画期的な防災対策となり得る。
また、農作物の生育にも効果があるとの情報があることから、今後も『スーパーソル』について、様々な情報を収集いたい。
3月17日、平石市民センターにて、地域ぐるみの高齢者対策の現場を視察。
高齢社会と介護予防をテーマに、講演会と意見交換を・・・
医療の高度化の明暗。
これは、高度医療が寿命を伸ばすことに繋がった事は明。反面、介護の必要が増加した事や高齢者の孤独死の増加は暗。
これから目指すべきは、地域と医療機関の連携や、介護・認知症予防対策と早期発見、早期治療の徹底。
その為にも、家族や地域の連携が重要課題。
日常的に、地域や医療機関の連動する行事や、イベントに参加を通して、お互いに知り合う事が大切です。
介護・認知症の予防は、『適度な運動』『バランスの採れた栄養』『充分な睡眠』。
この3原則を実行しましょう!
3月11日、栃木県庁東館講堂にて、発災から一年となる今日、発災時間の14:46に合わせ『東日本大震災とちぎ復興のつどい』が開かれました。
会には、被災者の代表を初め、知事、県庁執行部、県議会議員、市町村会の代表ら多数の参列。
天皇皇后両陛下ご出席の式典を、同時中継にて参加し、同式典終了後『とちぎ復興のつどい』となりました。
式典は、副知事の開会に始まり、知事の式辞の後、県議会議長・県市長会会長・県町村会会長のあいさつ。
そして、復興への決意が行われました。
はじめに、那須烏山市で家を失い仮設住宅での生活を強いられている壮年が登壇。
涙ながらに、地域再生を決意。
次に、福島県から下野市に避難してきた壮年。
避難先での苦労や不安はあるが、地元の皆さんの暖かい対応や行政の支援に感謝。
最後は、市貝中学校の生徒の代表が登壇。
今回の被災の体験を通し、当たり前の事が、如何に多くの人の支えの上に成り立っていたか実感した。
これからは、自分たちが人のため、社会の為に役に立てる人間に成長したい。と素晴らしい決意を披露。
三人の素晴らしい決意とあいさつに、会場から拍手が・・・
本年は、震災からの復興の元年。
課題は多く、険しい道のりかも知れない。しかし、未来の若者達のために、今やらなければならない全ての問題に体当たりする時だ。